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一寸一指し

先日、懇親会のあった日の夜にホテル三光にて行われたNPO法人武蔵観研の例会に参加し、お座敷にて一指し舞わせていただきました。
素踊りの化粧なし、また観客との距離が非常に近いという、誤魔化しようのない状況下に、自分の芸をためす意味を込めて、敢えて女形の小曲を舞わせていただきました。
雑念にとらわれず日々の稽古の延長上として、ただただ舞わせていただきました。
結果非常に評判もよくほっと胸を撫で下ろした次第です。
大人の男が衣装やメイクの助けなしで女形を踊るのは、自分で言うのも何ですが、非常に難しいことなんです。
女らしさを表現しつつも、姿は男のままなので決してやり過ぎてはいけない。
やり過ぎると途端に下品になってしまうのです。
その兼ね合いに気をつけて踊ったのですが、はからずも見てくださった方達から本当の女性より色っぽい、かつ気品があるとの評をいただき心からうれしく思いました。
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やはり観客あっての芸能、観ていただくことは、何よりの勉強であると同時に非常な喜びです。
舞踊家冥利に尽きるとうやつです。
これからも精進しなくてはと思いました。

プロフィール

藤間彰彦

Author:藤間彰彦
埼玉県川越市在住の日本舞踊家です。
幼少より師である実父に師事し4歳にて初舞台を踏み、以後国立劇場、浅草講会堂など様々な舞台に立って来ました。
また1992年に日中友好協会を通して参加した児童文化交流をきっかけに、踊りを通した文化交流を行っています。
現在は国内をベースとしながらも国内外問わず舞踊を通した文化活動を行なっています。

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