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紅葉笠

日曜日に父が岩手県盛岡市の岩手県民会館で行われた日本舞踊協会岩手県支部結成五十周年記念の日本舞踊公演に出演し、僕はその付き人をして来ました。
今回父は若柳流の舞踊家さん方と共に四人立ちの舞台に出演しました。
曲目は長唄『紅葉笠』父自身による振り付けなので、弟子としてどのような舞台になるのか非常に興味がありました。
紅葉笠は元は昭和56年二月の日本舞踊協会公演で『百千鳥』と共に各流の協会理事が上演発表した新作舞踊で、夏から秋そして冬へと移ろう風情を歌ったものです。
その曲に今回父が新たに振りをつけたのです。
川風そよぐ夏座敷の風情や、秋の実りを祝う様、そして冬枯れの様子と、緩急取り混ぜあきさせない振り付けとなっていました。
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廻りの方々からの評判もよく。
弟子としてうれしく思います。
ただひとつだけ残念だったことが、なんと舞台上に仕付けに使った縫い針が落ちていたんです。
踊っている最中に父が所作板の上にあった何か掴んで脇に放りそれを後見さんが間髪入れずに受け取っていたので、何だろうとは思っていたのですが、まさか針が落ちていたとは…しかし身内のことを褒めるようでなんですが、我が父ながらあの情況下で踊りながらよくぞあれだけの対応をしたものだと思いました。
流石は元役者、舞台の場数が違うんだなと思いました。
僕も精進致します。
プロフィール

藤間彰彦

Author:藤間彰彦
埼玉県川越市在住の日本舞踊家です。
幼少より師である実父に師事し4歳にて初舞台を踏み、以後国立劇場、浅草講会堂など様々な舞台に立って来ました。
また1992年に日中友好協会を通して参加した児童文化交流をきっかけに、踊りを通した文化交流を行っています。
現在は国内をベースとしながらも国内外問わず舞踊を通した文化活動を行なっています。

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