紫陽花

今年も庭の紫陽花にたくさんの花が咲きました。
雨中に濡れる紫陽花の花には風情があり、このじめじめとした季節に私達を楽しませてくれる貴重な存在です。
この紫陽花ですが、現在私たちが最もよく目にするものはセイヨウアジサイと呼ばれる品種で、日本原産のガクアジサイの改良品種です。

また一般に花と思われている部分は実は花ではなく。
ガクが花びらのように変化したもので装飾花と呼ぶそうです。
本来の花は中心部で小さくめだたないもので、なんと改良品種のセイヨウアジサイではすべてが装飾花に変化してしまっており本来の花はなくなってしまっているそうです。
紫陽花といえばシーボルトとお滝さんのロマンスを思い出される方も多いかと思います。
シーボルトは、かつてアジサイに魅せられ、その苗を西洋に持ち帰り、広めた人物です。
彼が持ち帰った中のブルーの色合いが美しい玉のようなアジサイを、自身が愛した女性で、「おタキさん」と呼ばれた楠本滝さんにちなみ「Hydrager otakusa(ヒドランゲア・オタクサ)」と命名しました。
この名前は後にすでに記載済みの種につけられていたことが判明し現在は植物学上有効名ではないそうです。

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